最近音楽漫画って増えましたよね。音の出ない漫画だけれど、音を感じるから不思議!
その中でもアニメ化されたこの作品、原作も読んでみたいと思って読み始めました!
主人公は元・天才少年ピアニスト有馬公生。
母の死後ピアノが弾けなくなってしまい、今はピアノから遠ざかって暮らしています。
ある日、友達と待ち合わせをしていた公生は、公園の遊具の上でピアニカを吹く女の子と出会います。
彼女の元に集まる子供たち、鳩、音楽。思わず見とれてしまい写真を撮ろうとしたその時、風が吹きスカートがめくれ、公生の顔面にピアニカが飛んできたのです。
これが、暴力上等・性格最低・印象最悪のバイオリニスト宮園カヲリとのはじめての出会いでした。
その日コンクールに出るという彼女を、幼馴染の椿と渡とともに応援に行く公生。
コンクールという正確な演奏を求められる場で、情熱的にまるで作曲家に挑むような演奏をするカヲリ。
演奏スタイルもまるで違う彼女に公生は不思議と惹かれ始めます。
ある日、カヲリになぜピアノを弾かなくなったのかを聞かれた公生は「ピアノの音が聞こえない」と打ち明けます。
そんな公生に、カヲリはもう一度ピアノを弾くことをすすめるのですが…
命を燃やすように情熱的な演奏をするカヲリのバイオリンと、正確に美しく弾く公生のピアノ。
全く音は聞こえないのに、その演奏スタイルがどんどん伝わってくるような迫力のある漫画です!!
公生のピアノにこだわるカヲリと、カヲリによって音を取り戻していく公生…。
音楽に引っ張られるようにどんどんとこの漫画の世界に、引き込まれていきました。本当に音楽が聞こえるみたい!!!
さて、この漫画のタイトル。
何が嘘なんだろう?と思っている人が多いと思います。わたしは、この「嘘」に気がついたとき、本当に切なくて久しぶりに漫画を読みながら泣いちゃいました…。
切なくて、美しくて、優しくて強い。この切ない「嘘」に、皆さんも騙されてみてくださいね!