主人公とサラリーマン・笹井の掛け合いも、ラブシーンもリアルでテレビドラマを観るような感覚で楽しめるのがこの作品の魅力。
紆余曲折ありながらも、肌を重ねるごとにカップルとして2人の絆が強まっていくのに惹きこまれ、続きが読みたくなる作品です。
23歳の能美佐奈は、身長172cm。その背の高さが昔からコンプレックスで、就活にも恋愛にも積極的になれない奥手さん。
そのため、就職は決まらず、コーヒーショップでバイトし、彼氏無しで処女という状況。毎日虚しさと寂しさを感じています。
佐奈はある日、コーヒーショップの常連であるサラリーマン笹井航平に居場所のないやるせなさ、処女であるコンプレックスを打ち上げます。
すると、「オレがお前の処女貰ってやるよ」と言われ、彼に本当に“貰ってもらう”ことになり…
大人としての一歩を踏み出し、若い女性として一番輝いている年頃の佐奈。
だからこそ、自分が置いてきぼりにされている寂しさ、焦りはとても共感できます。
そんな佐奈と彼氏ではない笹井との初体験。
かなり詳細に描かれており、リアル!初めてなのに感じてしまったことが恥ずかしかったり、彼のシャンプーの匂いが同じことや、エッチしていることが急に恥ずかしくなったり、愛し合ってセックスといいうわけでもないのに、初々しくて可愛いです。
笹井も経験豊富な年上の余裕を見せながらも、かなり頑張って優しいエッチを心がけており、佐奈の可愛さ、感度の良さに実はメロメロで…すごく良い初体験だったりします。
読みながら、自分の初体験を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
エッチから始まった関係なだけに、すれ違いも多いですが、なんだかんだとエッチを繰り返しながら、良い感じのカップルになっていくようですが、佐奈に気があるらしいもう1人のイケメンも登場し、今後の展開から目が離せません!
自分が住む町のどこかでこんな恋ありそうと思えるような物語。
初々しいあの頃のエッチを思い出したい方、これからエッチをしてみたいな、という方にもオススメ。
初めての彼とのエッチと重ねながら楽しめるちょっと大人なラブストーリーです。