主人公が「処女でAV脚本家」というレアな設定に興味が湧いて、読んでみました!
実は、AVの現場というシチュエーションだけで、仕事の描写は薄いかも…と心配していたのですが、そんな心配は無用。
しっかり仕事について描きつつ、ドキドキさせてくれました!
夢を叶えるために、AV制作会社に入社した新米脚本家の杏菜。
処女の彼女にとって、職場は毎日が刺激的で、目のやり場に困る事態が多発!
それでも憧れの上司・天宮のもと、仕事を頑張る杏菜だったが、ある日残業で終電を逃してしまいます。
そしてなんと、雨宮と仮眠室でお泊りすることに。
部屋の中にベッドは一つ。
この二人、どうなってしまうの――
初登場シーンからして、勉強のためにAVを観てドギマギする杏菜が可愛い…!
そして、「鑑賞も仕事だぞ」と小言を言いつつも、頭ポンポンを繰り出す天宮。
王道中の王道だけど、やっぱりイケメン上司の頭ポンポンの破壊力はハンパないです。
その後も、仕事を頑張る杏菜とフォローをする天宮という場面がたびたび登場します。
この作品の魅力の一つは、杏菜の仕事ぶり。
職場を舞台とした作品で、主人公が仕事をないがしろにしていると、いくら恋愛パートやエッチシーンが良くても、「仕事は…?」となってしまうのですが、その点、杏菜は頑張り屋。
イケメン上司といい感じになっても、無駄な嫉妬をせずに好感を持って読めます!
マウスとローターを間違ったり、サンプルのコンドームにドギマギしたりと、AV脚本家という設定を活かした小ネタもくすりと笑えて面白いです。
そして、天宮のキャラがめっちゃいい!
男慣れしていない杏菜にエロい言動をしてからかうくせに、結局は一つしかないベッドを杏菜に譲ってくれるなど、本当に紳士なんです。
実際、二人が結ばれるまでに結構、時間がかかっていますし。
イケメンで女慣れしてそうで、エッチなことも言うのに、本当は誠実なんて理想的すぎます!
そして、ちょっと何かするだけで色気がだだ漏れ…
特に杏菜を組み敷くシーンは、処女にこれは刺激的すぎでは…と思うくらいに、色っぽかったです。
AV業界という刺激の強い世界を描いて、ドギマギする作品ですが、杏菜と天宮の惹かれ合うさまはあくまでピュア。
ちょっとエッチで、キュンとするようなラブストーリーを読みたい方におすすめです。