あらすじを見ると優等生×不良という、王道のストーリーだなぁという印象で、そんなに期待はしていなかったのですが、読み進めていくうちにどんどん続きが気になって、読む手が止まらなくなって、あっという間にハマっていました(笑)
学級委員長の七世(ななせ)は真面目な優等生。ちょっぴり抜けてはいますが、先生の信頼も厚い、しっかり者です。
そんな七世は、暴力沙汰を起こし、停学中の花君とひょんなことで話すことになり、花君の落とし物を拾います。そこから花君と少しずつ距離が近くなり、意外な優しさを知って惹かれていくのです…
読みながら「クラスが同じというだけで接点がなかった人に、思いがけない出来事から恋心を抱く」という初々しい感覚を、思い出します(笑)
相手に通じ合う何かを感じ取ったときに恋に落ちる、という恋する瞬間を共感できました。
2巻では、恋心の芽生えに切なくなります。これから始まる七世の恋に、思わずそっと背中を押したくなる瞬間でした。
ロングストーリーではありますが、純愛を堪能したいときはぜひオススメしたい作品です。
花君が抱えている闇や、七世の切ない恋心に、終始ドキドキさせられて、恋の苦しさも味わえますよ。
最近恋をお休みしている方は、もしかしたら恋のスイッチになるかもしれません!