『結婚して5年、レスになって2年。
夫とは仲が悪いわけではないが、ただ一つ「セックス」だけが足りていなかった。』
結構印象が残る紹介文がこの作品。
もしかしたら読んだことのある方も多いかもしれません。
まだ読んだことのない方はぜひ読んでみてほしい作品です。
吉野みちは、結婚して5年。
子供はいない。
そして、セックスレスになって2年経っていました。
みちの会社で妊娠退社をした子がおり、
結婚2年目にして、子供を授かった事を羨ましく、
かつ、夫とセックスしている、という事実を羨ましいと思ってしまう。
家に帰ると、自分の旦那はソファでダラダラゲームばかり。
食事時に「子供欲しい?」と聞くと
「欲しいよ」と返事が。
「じゃあ、作る?」
勇気を出して、セックスの雰囲気にはなるものの
いざベッドで一緒に寝ると「疲れてるからごめん」の一言。
もう、みちには聞き飽きた言葉。
第1話から切なく、同じ境遇にいる人は共感してしまうのではないでしょうか。
みちはセックスがしたいわけじゃないんです。
ただ、夫とセックスがしたいだけ。
これって切実な悩みですよね。
誰でも言い訳ではない。
そんな悩みを持つのがみちと同じ会社にいる新名。
新名も結婚していて、結婚7年目。
ひょんな事から新名もみちと同じセックスレスで悩んでいる事がわかりました。
まるで戦友ができたみたいだ、と少し心強く感じるみち。
ですが…。
みちの努力も願いもむなしく、夫とはセックスレスのままで…。
この漫画、いろんな立場にいる登場人物がいるのですが、
自分がどの立場にいるかによって、感じるものが違うのかな、と思いました。
『あなたがしてくれなくても』は夫婦のセックスレスについてになりますが、
もしかしたらまだ結婚してない恋人でも、同じような事が言えるかも。
セックスについて話すのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、
夫婦になったのならば尚更、お互いの将来のことを考えて
話すキッカケになるかもしれません。