こんばんは!末っ子のO型、松タケ子です!
妹というのは基本的に気楽と思われがちですが、そんなことはありません。
常に一歩先を行く姉たちに闘争心を燃やしたものです。
そんな私にずっしり刺さった漫画をご紹介いたします。
「海街diary」この漫画は同タイトルで映画化もされた名作ですのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
鎌倉のボロ家に暮らす、「さち」「よしの」「ちか」の三姉妹の元に、ある日、母親と離婚し家を出て行った父の訃報がとどきます。
父のお葬式の日、三姉妹は父と再婚相手とのあいだにできた娘、妹の「すず」に初めて出会うことに。
初めて会うすずは、父親の再婚相手との暮らしと父親の看病生活の中、少女らしい時期をなくしてしまっていました。
そんなすずの境遇を他人事と思えなくなった三姉妹は、すずを鎌倉に呼び寄せ、家族として暮らし始めます。
この物語は、年齢も性格も容姿も違う4人の女性が、生きにくさに立ち向かうさま。
自分たちを置いて出て行った両親を許していくさまを丁寧に描くと同時に、すずを軸にした少女の成長物語でもあります。
たとえば長女のさちは、不倫をしていた父や、自分たちを祖母に預け男と出て行った母が人一倍許せないのに、同じような状況の恋に陥ってしまいます。
次女のよしのは姉御肌で、男に貢いでしまうことも。
三女のちかは、堅実で飄々としているように見えます。
が、父のお葬式の直前にアフロにしてしまうあたりに、口と顔には出さず、悲しみや整理のつかない思いを静かに自分で完結させている、たくましさのようなものを感じます。
小気味よいやり取りで、物語は軽やかに展開しますが、その中に初恋、失恋、しくじり…女の人生がたくさん詰まった漫画です。
すいも甘いも詰め込まれた内容なので、大人の女性の方がより満足できるかと!
飲み物片手に読みふけりたい、そんな情緒あふれる漫画です。