作者のみきもと凛さんの作品は『近キョリ恋愛』でハマったので、これも読みたい!と思って即ダウンロードしました。
イラストもかわいいですし、ストーリー展開もテンポよく進んで読みやすいのが魅力的でした。
ニノンは、学校で変わり者扱い。
肩に載せているインコの『先生』だけが友達でしたが、隣に住む吉良の秘密を知ったことから2人は友達として接し始めます。
遊び人風なのに泣き虫な吉良を知り、ニノンは吉良への想いをどんどんぶつけていくように。
物語は今日の吉良の様子を日記につけていく形で進んでいくのです。
最初は変わり者同士の恋愛ストーリーかなと思っていたのですが、吉良の不治の病という展開に事態が進んでいくと、命の重みや大切さがテーマになっているのだと気づきました。
ニノンの個性的で不思議なキャラとインコの先生のコミカルなキャラが相まって、とても面白く進んでいくので、ストーリーが重すぎないところも「うまいな~」と思いますね。1巻の「ぺいっ!」には一人大笑いでした(笑)
最終的な吉良とニノンの運命は…納得の終わり方なので、ぜひ最後まで読んでほしいですね。
学生モノのラブストーリーは私も個人的に「年柄でもないし…」と思って敬遠するところがあったのですが、実際読んでみると全然違和感なく読めますし、大人もグッとくるシーンが満載です。
作者の年齢なのか、30~40代しかわからないネタもちょこちょこ放り込まれているので、クスクス笑えたりもしますよ(笑)
『命』をテーマにしていることもあるので、幅広い年代に読んでほしい一作ですね。