シェークスピアによって描かれた恋愛悲劇『ロミオとジュリエット』。その名を耳にしたことがない人はまずいないでしょう。
身分の違いによって切ない結末を迎えるこの作品ですが、舞台では決して観ることのできない二人のラブシーンが描かれている漫画があると知り、早速ダウンロードしました。
身元を隠し、敵対するキャビュレット家のパーティーに参加したロミオは、そこでキャビュレット家の娘ジュリエットに出会います。
惹かれ合い唇を重ね合う二人ですが、お互いに敵対する家の者だと知り、絶望します。
しかし友人に励まされたロミオはその夜、ジュリエットに会うために再びキャビュレット家の屋敷を訪れるのです。
ロミオがジュリエットの部屋の下にたどり着いた時、ロミオの存在にまだ気付いていないジュリエットの口からあの有名な「ロミオ…どうしてあなたはロミオなの?」の台詞が紡がれていくのです。
名作としても名高い『ロミオとジュリエット』ですが、約400年前の作品ということもあってか、あの名台詞と結末は知っていても、なぜ二人が惹かれ合うようになったのか、どういうストーリーなのか詳細に知っている人はそう多くはありません。
この作品は原作に忠実に、わかりやすくロミオとジュリエットの世界観を描いているのも魅力のひとつ。
二人がベッドで抱き合うシーンで作品が終わっていることも、作品の区切りとしてはちょうど良いかもしれません。
悲劇だとはわかっていても、読んでいて、とても幸せな気持ちになれる作品でした。
セクシャル描写はあまりなく、そのシーンも「エッチ」というよりも「抱き合う」の方が適切かもしれません。
『ロミオとジュリエット』が好きな方はもちろん、作品を一度も目にしたことがない、どんな話か詳しく知らないという方にもオススメの作品です。
これを読んだらもう「『ロミオとジュリエット』を知らない」なんて言えなくなるはず。ぜひ読んでみてくださいね。