とろとろ温泉とはどういうものなのか、気になって読んでみました。また、絵が時代漫画のように繊細で、女の子が可愛いことにも惹かれました。
主人公・椿が天涯孤独というところ、椿が好きだった俊也ではなく、いじめっ子の祐樹が御曹司になっていたところ。わかりやすさと期待を裏切るところに、ひきつけられました。
椿は天涯孤独の19歳。身よりがなく、親同士が約束をしていた、幼馴染の旅館に仲居としてお世話になることに。「優しかった俊也さんに会える!」そんな想いを胸に帰省。
椿を待っていたのは、いつでも守ってくれた俊也ではなく、その弟。いじめっ子の祐樹だった!
絵の画力、線の繊細さがキレイです。また、ストーリー構成もしっかりしていて、冒頭、なぜ椿が寂しがるのか、どういう想いで俊也さんを求めているのか、という背景が正確に描かれています。
そのため、自分が理想としていなかった祐樹とのエッチが、逆に盛り上がる…。女性のM要素をかりたてる作品だと思います。
わがままで自分のやりたいことを、やりたいようにして、椿の体を女にしていく祐樹。
初めはいやがっていた椿。「立派な仲居さんになるために」と思っていたけなげな椿…次第に祐樹との快楽がたまらなくなっていく様子が魅力です。
1人の女の子が快感を求める大人の女性へと変化する…。
女性なら誰にでもある瞬間を、上手く展開した作品だと思いました。