こんばんは!松タケ子です。突然ですが、みなさんは、カラダから恋が始まったことってありますか?
今さら好きというのも野暮なのか、もともとそんな関係じゃなかったのか…。
カラダで関係を結んでしまっている分、悩ましいですよね。
この作品は、そんな一筋縄ではいかない恋が集まるオムニバス作品です。
どの物語を切り取っても「あぁ!もう!」ともどかしくなってしまいます。
今回は、タイトルにもなっている「夏のカケラ」を紹介します。
主人公は高校生の女の子。夏休みのあいだにひと夏の恋のつもりで関係を結んだ相手は、なんと同じ高校の同級生。
夏が終わっても、友達に内緒で、教室や校舎内でヒミツの関係を結び続ける2人。
そんなある日、主人公は、彼が自分には見せない屈託のない笑顔で友人たちと接している姿を目撃してしまう。
私にはそんな顔を見せてくれないのに…わたしにそっけない態度を取るのは、やっぱり体だけの関係なの…?!
クールな遊びのつもりだったのに、いつの間にか彼の心まで欲しくなってしまって…
はぁ〜。恋愛下手なタケ子としては、かつての自分を見ているようで胸が痛みます。
いい女ぶらなくてもいいのよ!女の子は素直が可愛いのよ!でも、そんなこと知ってるよ!できないんだよ!ってことなんですよね。結局。
さてこの作品、この他にも、中学の初恋を引きずる女の子や、失恋の勢いで傷だらけの男を家に連れ込む女の子など、どこか痛々しくて不器用な主人公たちの恋物語がてんこ盛り。
「わたし、恋愛のはじめ方がよくわからないんです…」という方には是非読んでいただきたい。
少しずつ成長していく主人公たちが「大丈夫、大体の恋愛が、うまくなんてはじまらないから」と言ってくれているような気がする、そんなオムニバス作品です。