とにかく可愛い女の子がおじさんにめちゃくちゃにされている作品を読みたい!と思い、「おじさん」で検索したのが、この作品を見つけたきっかけでした。
検索結果に並んだのは、予想通り淫らすぎる表紙の数々。
しかし、その中で唯一「おじさん」とは無縁そうなこの作品がやたら目立っていて…。
「おじさんって…誰が?」などと考えを巡らせているうちに本来の目的を忘れ、気付いたらダウンロードしていました。
主人公の麻衣はセックスの時、感じるとつい「うぴゃぁ」などの変な声を上げてしまう癖がある女の子。
私はそんな声の出し方をかわいい!と思ったのですが、彼氏はそうは思っていないようで、麻衣が変な声を出すたびに口を塞ぎ「萎える」と言うのです。
そんな麻衣と彼がバイトするカフェにはいつもマスク姿のおじさんが来ていて、席に座っては漫画や小説を読んでいるため、スタッフの中では「怪しい」「ニート?」ともっぱらの有名人。
しかし、麻衣はお店に忘れ物をした彼を追ったことで、本当が超人気声優「アリス」だということを知ります。
切なくて甘くて色っぽい声…。
麻衣はその声の虜になり、おじさんに「彼氏が嫌がるんで頑張って演技しているんだけど、もっと色っぽい声を出せるようになりたい」と相談します。
普通のエッチ漫画の展開でいくと、ここからエッチな声を出すレッスンが始まるものですが、この作品のおじさんの場合「なんでそんな男と付き合ってるの?」と優しく投げかけます。
まさに大人の対応ですね。こんな紳士的な切り返し男性だからこそ、後の麻衣とのエッチシーンも盛り上がるというもの。
この作品の見どころは、マスク姿の変なおじさんが、実はアイドル級の人気声優さんだという秘密を「私だけが知っている」。そして、他人には興味を示さない彼が「私にだけは優しい」という王道の萌えシチュエーション!
小さなころから恋愛漫画を見て育った女性なら、この王道の展開にときめかずにはいられないはず。
現に、「ただただ激しいエッチ作品を」と思っていた私が、気付いたら夢中になって読み進めていたくらいですから…
そんな胸キュンシチュエーションも然ることながら、この作品の見どころの一つが「なぜ、このおじさんはマスクで顔を隠し、人を寄せ付けないようにしているのか」というところ。
ただの変なおじさんと思っていた男性の、徐々に明らかになる過去のエピソードも必見です。
2巻で完結するこの作品は一見短いようにも感じますが、作品の構成とエッチシーンがしっかりしているため、夜寝る前の読書にぴったり。
個人的には激しく濃厚なエッチ描写の作品が好きなので「感じたい夜」にはやや物足りなく感じましたが、作品の世界観を壊さない甘いエッチシーンは読んでいるだけで幸せな気持ちにさせてくれるはず。
イチャラブ作品が好きな女性はぜひ読んでみてくださいね!