久しぶりに少女マンガが読みたくなって探していたところ、出会った作品です。
なんといってもふんわりとした可愛いイラストと、タイトルにある「花」という言葉が絶妙にマッチしていて、素敵な表紙に好奇心をくすぐられました。
ギャルの女子高生と花屋のイケメン店主の恋が、全く想像がつかなかったので、「どんなストーリー展開なんだろう?」と興味深々で、読み始めました。
主人公のギャル・紫苑(しおん)は、現役女子高生。
ギャンブル好きの父親のせいで家賃が払えず、家を追い出され、ある花屋さんで住み込みで働くことになります。
しかし、その花屋の店主からもお金を借りていた父親。
紫苑は「借金の肩代わり」に働かされるとばかり思っていました。
しかし、その花屋のイケメン店主・豆生田(まみゅうだ)は、紫苑を肩代わりとしてではなく、一従業員としてしっかり雇うことにします。
家のない紫苑のために住み込みで働くことを条件にしたため、不思議な2人きりの同棲生活がはじまります。
イケメン店主の「豆生田」という苗字が珍しすぎて、あまり親しみを感じることはできなかったですが…(笑)ストーリー展開は、期待通り!
一緒に働き、一緒に暮らすうちに、豆生田にどんどん思いを寄せる紫苑。
寝ぼけている豆生田が紫苑を勝手に抱きしめてしまうシーンなど、一つ屋根の下で触れ合う瞬間の”ハプニング”が見所です。
そんな「2人っきり」のシーンが多いので、終始ドキドキしっぱなしでした。
一番、印象に残っているのは、なんといっても感動のラスト。
ネタバレになってしまうので詳細は控えますが、久しぶりに胸が「ギュ-ッ」と掴まれたような感覚になりました。
最後までテンポよくストーリーが進んでいくので、読むのが途中で億劫になることはありません。全4巻で完結しているところも、一気に楽しめるポイントですよ。
「純愛ストーリーが好き」「イケメンが好き」「お花が好き」という方には、とくに楽しんで頂ける作品。
作中で「花言葉」や「植物の育て方」、そして「人間関係のコツ」みたいなものまで出てくるので、意外と教養が身に付く漫画でもありました。
花屋とギャルの甘くて切ない純愛ストーリーをあなたもぜひ、堪能してみてくださいね!