イラストがキュートで、タイトルも可愛いのに、あらすじを読むとなんだかエッチっぽい…というギャップに惹かれ、試しに読んでみることに。
1巻で完結のようなので、さくっと読めるかなと気軽にダウンロードしたのですが、これが意外とヒット作品でした!
主人公の雛子は可愛くて綺麗なものが大好き。
カッコイイ(イケメンの)王子様、如月に憧れています。
見ているだけで十分、と陰から写真を撮る毎日ですが、あるとき、古い洋館で如月と遭遇。しかしそこにいた如月は王子様ではなく、まるで横暴な悪魔。
体を弄ばれ、ショックを受ける雛子でしたが、だんだん王子様から気になる男性へと変わっていくうちに、何もかも手につかないほど恋に翻弄されて…
如月にとって、雛子は本命かオモチャか…揺れる恋心なのです。
まだ子どもの心だった雛子が、だんだん大人の恋心に目覚め、憧れの男性から現実的な恋愛へと変わるにつれ、恋に対する不安が募っていくという乙女心は、恋愛をしたことがある人なら「わかる!!」と共感できるのではないでしょうか?
好きならシンプルに抱きついてしまえばいいのに、自分の気持ちを受け止めきれずに一度恋をやめようとする気持ち、すごく懐かしく思いました。
一生懸命恋をする2人に熱い思いがあふれ、87ページの如月の言葉はじーんとしました!
ちなみに、別の短編『傷心サマーエンド』も失恋から立ち上がるラブストーリーで、元気をもらえた素敵な作品でした。
恋に臆病になっていたり、憧れの人がいても恋へと進められなかったりという人は、ぜひ読んでほしいですね。
恋をする苦しさだけでなく、結ばれたときの喜びを感じられて、勇気づけられるんじゃないかなと思います!フレッシュなラブストーリーなので、読後感が爽やか。恋がしたくなります!