「もっとして欲しいの?おかーさん」。血の繋がらない親子の禁断の恋…。
「カレの息子に迫られています。」という衝撃のタイトルに惹かれて読み始めました。
主人公の愛美は、16歳のときに結婚した旦那の連れ子、ひとつ年下の篤史と2人暮らし。旦那は結婚してすぐに交通事故で亡くなってしまい、26歳になった今も愛美は処女のまま。
しかも、息子の篤史のことをひとりの男性として意識してしまっている自分に戸惑いを感じています。
そんなある日、愛美は職場の上司とのデートで飲み過ぎてしまいます。
愛美を家まで送ってくれた上司に対して失礼な態度をとる篤史。
愛美が篤史の態度を咎めると、篤史の態度が豹変するのです。
玄関で愛美を押し倒す篤史は「俺があんたのセックスの練習台になってやるよ」と…?!
その日から篤史はことあることに愛美の体をもてあそぶようになります。
上司から告白されたことを打ち明けた愛美を押し倒し、エッチなことを繰り返す篤史。
そのまま上司との電話に出ることを強要したり、好意はエスカレートしていきます。
今までふたりで築き上げてきた親子という関係がすこしずつ壊れていく中、愛美は家を出る決心を固め…
複雑な家庭すぎる…。
15歳の息子に16歳の母親というのも、なかなか受け入れがたかっただろうし、夫の急死で、歳の近いふたりが母子として生活していくのもそれ相応の苦労があったと想像できます…
そんな今にも崩れそうな家庭環境が、ふたりが体を重ねるごとに壊れていく音がして…
切なすぎて、読者感情としてはエッチどころの騒ぎではありません。
10年間築き上げてきた親子という関係はどうなるのか、あたらしい関係にたどり着けるのか。勝つのは親子の絆か、男女の情愛か…
今夜はちょっとディープな人間ドラマに浸りたい。そんなあなたにオススメの作品です。