こんばんは!二日酔いで泡のように消えてしまいそうな松タケ子です!
そんな中、布団の中で読破した「えろ◆めるへん 人魚姫」という作品をご紹介いたします。
この作品は有名な「人魚姫」のオマージュ作です。
人間の王子に恋をした姫は悪魔と取引をし、人間の体を手に入れることに。
初めての二本足に喜ぶ姫…。
と、冒頭は私たちの知っている人魚姫。しかし、悪魔の呪いが原作と違います。
本作の人魚姫は“人間の「精力」を受けなければ死んでしまう”という呪いをかけられてしまうのです!
海辺で声も出ず、息も絶え絶えに苦しむ姫。
王子は悪魔に囁かれ、姫と体の関係を結んでしまうのです。
それからというもの、姫は王子から「精力」をもらうため、娼花として仕えることになり…
な、なんてエロい呪い!
これは非情なメガネ悪魔の個人的なフェチズムにちがいない!!
頻繁に精気が切れる姫からは、抑えることのできない色気が漂います。
王子に想いを寄せる隣国の姫からの嫉妬を買い納屋で辱めを受けたり、王子と確執のある王子の双子の兄から襲われたり。
か弱く儚く色っぽい姫に、城の中は翻弄されていきます。
さて、原作はただただ悲しいラストを迎えるこのお話。
しかし、この人魚姫からは、エロ悪魔の呪いをかけられながらも、愛を信じ、色気を振りまき、強く生きて行く意思の強さを感じます。
ラブシーンが多いのでセクシャル漫画らしいといえばらしいのですが、絵が美しいので、おとぎ話の世界観はしっかり保たれています。
純愛をベースに、美しい絵で描かれる過激なラブシーンあり、兄弟の確執あり、歴史ロマンありのこの作品。
原作にはないエピソードもふんだんに盛り込まれており、読み応えも抜群です。
幼い日に見た人魚姫に不条理を感じたあなた。もう一つの結末を確かめに、ぜひ読んでいただきたいと思います。