この作品は、友人から「絶対にハマるから読んだ方がいいよ!」とごり押しされ、ダウンロードしました。
タイトルや作品紹介を読む限り、普段の私だったら選ばない作品だな…くらいにしか思わなかったのですが、読み進めていくうちに物語の世界にどっぷり。
セックス描写はもちろんのこと、登場人物たちの心理描写がとにかく逸品なのです!
人買いから逃げ出してきたところを、御曹司の大雅(たいが)に助けられた一人の少女。
主人公である彼女は「りんどう」と名付けられ、お屋敷で暮らすことになります。
いつも優しい大雅ですが、ある日りんどうを抱こうとしたところ、思ったような反応を得られず、執事の柏山(かしわやま)にりんどうがしっかり「鳴く」ようにと、調教を任せるのですが…
大雅に惹かれるりんどう、りんどうを可愛がりながらも何か裏のありそうな大雅。
りんどうを陰で支える柏山、そして大雅の婚約者である士摩子。
この作品の最大の見どころは、そんな複雑に絡まりあった四角関係ではないでしょうか。
自分の好きな人が違う人に優しく微笑んでいたら…?
自分の知らないところで他の人と抱き合っていると知ったら…?
普通の漫画であれば嫉妬を隠しながらライバルに笑顔で接したり、パートナーに怒ったり、拗ねた表情を見せたりするでしょう。
しかし、この作品の場合、4人それぞれが見せる反応が、ぞっとするほどリアルなのです。
いい意味で人間の本質を描いているというか…
「私だったら〇〇みたいな反応をするだろうな」と、自分に近い登場人物の気持ちになりきって読み進めるのも、一つの楽しみ方だと思います。
ちなみに、私は大雅の婚約者である志摩子さんがお気に入りで、彼女の純粋なかわいらしさと、内面に隠されたドロドロした一面に惹きつけられっぱなしでした。
この作品はりんどうと志摩子、2人の女性が見せる反応が特に怖く、狂気すら感じます。エッチ描写も然ることながら、それをより盛り上げるドロドロの世界。
「イケメンとのエッチが見たい!」「優しく調教されたい!」という方はもちろん、「昼ドラのドロドロした世界観が好き!」「女性のリアルな心理描写が描かれた作品を読みたい!」という方には特にオススメです。
一度読みだしたら止まらなくなってしまうので、時間のある夜に読んでみてくださいね。